茶道における香とは・・

茶道は人の五感に響くものが多くあります。
目で見て・・・道具合わせの楽しさ、花の美しさ、お茶の色、路地の清々しさ、等々
耳で聴いて・・・蹲の音、茶筅の振る音、柄杓から湯や水が落ちる音、釜の松風、板木、等
舌で味わい・・・お茶の味もさながら、菓子の味も楽しい、懐石のおいしさも格別
触れてみて・・・茶?が手にしっくりくるとか、舌触りが良いとか、棗の蓋をとる感触、等
そして、鼻できく・・・青畳の香り、抹茶の香り、訶梨勒の香り、そして炭のそばに置く香炉では練香、風炉では香木を使います。お客様がいらっしゃる前に、また炭点前の際に使う香はその席を清浄にする役目もあります。
七事式における香は主に「聞香」[もんこう]…聞香炉に銀葉をおいて、香木を置き、回し聞きをします。香道では香木の香質を味覚にたとえて、辛(シン)・甘(カン)・酸(サン)・鹹(カン・しおからい)・苦(ク)の5種類に分類する。これを「五味」といい、 その含有樹脂の質と量の違いから右の6種類に分類し、六国(りっこく)と称し「六国五味」というとのこと。
今や香木の少なくなり、輸入制限もあって、日々茶道で使う、白檀や沈香も昔よりも香らない気がするのは私だけでしょうか・・・
【源氏物語 三十二帖 梅枝】(一段 六条院の姫11歳 裳着の式 薫物合わせ) (抜粋)
正月の晦日なれば、公私のどやかなるころほひに、薫物合はせ たまふ。 (源氏の君が)大弐の奉れる「香」ども 御覧ずるに、 「 なほ、いにしへの には 劣りてや あらむ」 と思して、二条院の御倉開けさせたまひて、 唐の物ども取り渡させたまひて、御覧じ比ぶるに、 「 錦、綾なども、なほ古きものこそなつかしうこまやかにはありけれ」
・・・千年前も同じように思っていたのかな・・・
