茶道つれづれ 4

朝茶事

皆様 立秋とは名ばかりの暑い日が続いております。


人皆苦炎熱  (人は皆炎熱に苦しむも
我愛夏日長   我夏日の長きを愛す
薫風自南来   薫風南より来たり
殿間生微涼   殿間微涼を生ず)

と、玄宗帝のようなわけには参りません。
民衆は暑さの中で働かなくてはならないのですから・・・
蘇東波が戒めの句を作ったのも尤もなことと思います。

さて、その暑い季節のお茶事が

「朝茶事」

早朝に席入りをして、日が高くなる前に退出します。
お料理も生魚などを避けて、焼き物も省略し、お酒も朝なので程々にして、 正午茶事よりも時間を短縮して、とにかく暑くなる前に終わらせます。
今は冷房のある生活ですが、昔、暑さはいかんともしがたく、 いろいろな工夫が必要だったと感じます。
今年は7月5日に「朝茶事」を致しました。

お客様は皆電車でいらっしゃるので、あまり早い時間の席入りは難しかったのですが お天気が少々雨模様でしたので暑さは和らいで、それなりにしっとりとした茶事になりました。
朝茶事らしい設えも考え、炭斗は「蛍籠」に致しました。
懐石の飯器は籠になり中に大きな葉を引いて紫蘇飯にしたりするもの、朝茶事ならではです。
暑かろうが寒かろうが、季節を楽しむことを日本人は知っていて、その醍醐味を享受することによって、今生きていることの幸せを感じとれるのは、嬉しいことですね・・・

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