茶道つれづれ 12

立礼(りゅうれい)

立礼式は、裏千家11代玄々斎精中により考案された椅子とテーブル式の点前・・・。明治5年(1872)春の京都博覧会に来訪の海外のお客様のために考案されたものです。立礼もその後いくつか考案されています(御園棚・春秋棚・知新棚 等)が、「茶事」ができるのは、この「点茶盤」です。

初炭・濃茶・後炭・薄茶の点前があり、「茶事」の流れも確立しています。

社中内からも、社中外からも、正座が難しくなっている方々から、立礼のリクエストがあり、又、これからの時代に茶道の本来の美しさや楽しさを残しつつ、足の痛さを感じないで亭主と客が茶道に勤しめるのも魅力の一つかと思います。

点茶盤

2020年にむけて多くの外国のお客様が予想され、せっかくお越しになった方々に、日本の総合文化である、「茶道」を少しでも体験していただければ嬉しいですよね!

そして、巷で騒がれている「人生100年時代」。人は皆それぞれに年を重ね、老いていくのですが加齢によりどこに支障がでるかわかりません。過去に足のトラブルで茶道を諦めてしまった方々を見てこれからの時代にも、必要な点前であると感じています。

点茶盤の横には喫架(きっか)、正面に亭主の円椅(えんい)と半東の円椅を下座に置きます。

上には風炉釜(切掛が定番)と皆具を置き、長板総荘(ながいたそうかざり)と同じような点前になります。

炭手前にはこの「松唐草」の炭斗が定番です。「松唐草」は風雪に耐え厳寒にも常緑を保つことから「節操高き者の象徴」と言われ、長寿の願いも込められています。炭斗は点茶盤の中棚に置きます。

松唐草

今日は「青海波」の銀の香合を使ってみました。「青海波」は人生にも荒波ではなく穏やかな波が続くことを願って、衣装の文様にもよく使われます。どれも、日本人が古くから大事にしてきた文様です。

時の流れを受け止めつつ、しかしながら優しい日本文化に触れて日々を過ごしていくことが大切ですね!

シェアをお願いいたします
  • URLをコピーしました!